目的:
ラズベリーパイ 用には モニタ、キーボード、マウス、有線LAN は接続せず、 Windows PC から無線LANで SSH接続して行う。
手順:
Raspberry pi の モニタ、キーボード、マウス、有線LAN は 接続しない前提での インストール手順。LAN は 無線LAN。
今回は、raspberry pi 3B に、Lite版 をインストール。
(1) OS ダウンロード
http://www.raspberrypi.org/downloads/からダウンロードする。
但し、上記( 公式サイト) からのダウンロードが失敗が多い。
ミラーサイトは以下。
(2) SDカードをフォーマット
SDカードを "SDFormatter" で 上書きフォーマット。(3) OS を SDカードに書き込み
ダウンロードしたファイル を SD に書き込む。書き込みには、balenaEtcher を使用した。
balenaEtcher は、.zip ファイルのまま書き込める。
(4) SSH ファイル を SDカードに書き込み
空のSSH ファイルを SDカードの boot ディレクトリに作成する。Windows の エクスプローラで SDカードを開くと boot ディレクトリが表示される。
ここに、右クリックメニュー から 新規作成 > テキスト文書 を選択し、
ファイル名を SSH に変更する。 (拡張子は無し。中身は不要。ファイルサイズ 0 )
(5) wpa_supplicant.conf ファイルを SDカードに書き込み
以下の内容のファイルを SDカードの boot ディレクトリに作成する。ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev update_config=1 country=JP network={ ssid="[SSID]" psk="[パスフレーズ]" key_mgmt=WPA-PSK scan_ssid=1 }[SSID], [パスフレーズ] は、各自の環境に合わせた値を設定。
"scan_ssid=1" は、SSID を非公開にしている場合に必要。
(6) Power ON
Raspberry Pi に SDカードを挿入して電源を接続し、電源onする。(7) SSH でLOGIN
raspberry pi に SSH で LOGIN する。IPアドレスは DHCP で割り当てられた IP アドレスで 立ち上がるため、IPアドレスは推定で指定する。
NetEnum 等で ネットワーク上に存在する IPアドレス (ping の通ったアドレス) を調べ、アタリをつける。
SSH 接続時の初期値は ID : pi, パスワード : raspberry。
SSH 接続は、Windows 上 の端末から、例えば 以下の様に 行う。
ssh pi@192.168.1.131
(7) 初期設定
raspi-config で ロケール等の 初期設定を行う。sudo raspi-config
で、ラズベリーパイの設定を行う。
- raspi-config の アップデート
8 Update を選択して Return
で raspi-connfig 自体の アップデートを行う - ロケール設定
5 Localisation Options を選択して Return。
L1 Locale を選択して Return。
ja_JP.EUC-JP EUC-JP , ja_JP.UTF-8 UTF-8 で スペースキーを押下して '*' を付け、リターンキーを押下。 - タイムゾーン設定
5 Localisation Options を選択して Return。
L2 Timezone を選択して Return。
アジア を選択してリターンキーを押下後、東京を選択してリターンキーを押下。 - WLAN Country 設定
5 Localisation Options を選択して Return。
L4 WLAN Country を選択して Return。
JP Japan を選択してリターンキーを押下。
Finish を選択して Return で リブートする。
(8)ユーザ追加/パスワード設定
- root のパスワードを設定
sudo passwd root
で、root の パスワードを 設定する。 - 新規ユーザを設定
通常使用するユーザを追加する。
sudo adduser <新規ユーザ名>
でユーザを追加する。 - 追加したユーザのグループを pi と同じグループにする
pi と同じグループとする為、pi のグループを表示する。
groups pi
でグループが表示される。
sudo usermod -G <pi の グループ> <新規ユーザ名>
で、グループを追加する。
(pi のグループは、',' 区切りで pi,adm,…… の様に 列挙する ) - pi ユーザのパスワードを変更する。
piユーザのパスワードをデフォルトから変えておく。
passwd
で新しいパスワードを入力する。 - pi ユーザをリネームする。
pi での接続を終了し、追加した新規ユーザで SSH 接続しなおす。
ユーザ名 pi は、default のユーザ名の為、セキュリティ観点からリネームする。
sudo usermod -l <新ユーザ名> pi
(9) パッケージ更新
sudo apt updateで、パッケージ管理ツールをアップデートする。
(パッケージリストの更新)
sudo apt upgrade
で、アップグレードをする。(インストールされてるパッケージの更新)
(10) IPアドレス固定
/etc/dhcpcd.conf に以下を追記して IPアドレスを固定。sudo vi /etc/dhcpcd.conf
interface wlan0 static ip_address=***.***.***.***/24 // IPアドレスを指定する static routers=***.***.***.*** // ルーターのIPアドレスを指定する static domain_name_servers=***.***.***.*** // DNS の IPアドレスを指定する
設定後、
sudo reboot
でリブートし、設定した IPアドレスで接続できることを確認。
(11) ホスト名変更
/etc/hostname と /etc/hosts に記載されている名前を変更し、リブートする。
sudo vi /etc/hostname
sudo vi /etc/hosts
で、それぞれ raspberrypi と書かれたところを 新しいホスト名に変更。
その後、
sudo reboot
でリブート。
この時、
sudo: ホスト raspberrypi の名前解決ができません: ホスト名にアドレスが割り当てられていません
のメッセージが発生するが、リブートする。
リブート後は、新しいホスト名となる。