目的:
WSL2 を使用できるようにする概要:
Windows10 バージョン 1909 でも WSL2 が使用できるようになった為、WSL2 に更新にする。更新は以下を実施し、WSL2 が使用できることを確認した。
- 累積的更新プログラム「KB4566116 」を適用
- "仮想マシン プラットフォーム" のオプション コンポーネントを有効にする
- WSL2の有効化
- ディストリビューションの更新 (Debian を更新)
- wsltty を最新版に更新
- GUI 設定 (DISPLAY 変更, VcXsrv 設定変更)
更新手順:
- 累積的更新プログラム「KB4566116 」を適用
「設定」-「更新とセキュリティ」から アップデートを行う。
- "仮想マシン プラットフォーム" のオプション コンポーネントを有効にする
- powershellを管理者権限で起動
スタートメニューから 「Windows powershell」-「Windows powershell」を右クリックし、「管理者として実行する」を左クリック - "仮想マシン プラットフォーム" のオプション コンポーネントを有効にする
powershell で次のコマンドを実行
dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all /norestart - PC を再起動
再起動すると、Windows の機能の更新が行われる
PS C:\WINDOWS\system32> dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all /norestart 展開イメージのサービスと管理ツール バージョン: 10.0.18362.900 イメージのバージョン: 10.0.18363.1049 機能を有効にしています [==========================100.0%==========================] 操作は正常に完了しました。
- powershellを管理者権限で起動
- WSL2の有効化
WSL2をデフォルトへ設定
powershell で次のコマンドを実行
wsl --set-default-version 2
PS C:\WINDOWS\system32> wsl --set-default-version 2 WSL 2 との主な違いについては、https://aka.ms/wsl2 を参照してください
- ディストリビューションの更新
- 現在のディストリビューションのバージョンを確認
powershell で次のコマンドを実行
wsl --list --verbose
(更新プログラム適用前は、 --verbose は 使用できない。)
PS C:\WINDOWS\system32> wsl --list --verbose NAME STATE VERSION * Debian Stopped 1 Ubuntu Stopped 1
debian と ubuntu が あり、共に VERSION 1 - ディストリビューションの更新
ここでは Debian を更新してみる。 powershell で次のコマンドを実行
wsl --set-version Debian 2
PS C:\WINDOWS\system32> wsl --set-version Debian 2 変換中です。この処理には数分かかることがあります... WSL 2 との主な違いについては、https://aka.ms/wsl2 を参照してください 変換が完了しました。
- 再度バージョンを確認
wsl --list --verbose
PS C:\WINDOWS\system32> wsl --list --verbose NAME STATE VERSION * Debian Stopped 2 Ubuntu Stopped 1
debian の VERSION が 2 に変わる。
- 現在のディストリビューションのバージョンを確認
- wsltty を最新版に更新
wsltty を使用している場合、最新版( 現時点で 3.3.0 ) にしないと動作しない。
- GUI 設定 (DISPLAY , VcXsrv 設定) の変更
WSL2 では ネットワーク構成が変更されている為、DISPLAY 設定が
DISPLAY=:0.0
では エラーが発生する。
以下の設定に変更する必要がある。
export DISPLAY=$(cat /etc/resolv.conf | grep nameserver | awk '{print $2}'):0
また、VcXsrv設定で,
「Additional parameters for VcXsrv」(設定画面 3画面目) に -ac を入力する。
尚、Ubuntu は 更新していないため、従来の WSL で起動した。
その他:
(2020/08/30 追記)ネットワークドライブアクセス不可
現象:ネットワークドライブ 2つの内、1つへのアクセスができなくなった。
アクセスできなくなったのは NAS( SMB1.0)。
Raspbery pi のディスク ( SMB 2 ?) は アクセスできている。
対応:
- WSL2 に cifs-utils をインストール
sudo apt install cifs-utils - /etc/fstab を修正
NAS の マウントの設定を以下の様にして drvfs から cifs に 変更
//サーバー名/共有名 /mnt/<マウント先ディレクトリ名> cifs vers=1.0,username=<ユーザ名>,password=<パスワード>,iocharset=utf8,rw,uid=1000,gid=1000,defaults 0 0 - ディストリビューションの再起動
パワーシェル から WSL 終了コマンドを入力 後、起動し、起動時にマウントされることを確認する。
wsl -t <ディストリビューション名>
但し、WSL1 にすると、cifs での アクセスはできなくなる。
Ubuntu も同様にしたが、起動時に マウントができていない。
sudo mount -a
ではマウントできる。対応調査中
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