2020年11月14日土曜日

raspberry pi : OS インストール(SSH, 無線LAN)

目的:

ラズベリーパイ に raspios  をインストールする。
ラズベリーパイ 用には モニタ、キーボード、マウス、有線LAN は接続せず、 Windows PC から無線LANで SSH接続して行う。

手順: 

Raspberry pi の モニタ、キーボード、マウス、有線LAN は 接続しない前提での インストール手順。
LAN は 無線LAN。
今回は、raspberry pi 3B に、Lite版 をインストール。

(1) OS ダウンロード

http://www.raspberrypi.org/downloads/
からダウンロードする。
但し、上記( 公式サイト) からのダウンロードが失敗が多い。
ミラーサイトは以下。
 (なぜか、ダウンロード先がネットワークドライブだと失敗する。 
  ローカルドライブだと成功する。)

・Raspberry Pi OS with desktop and recommended software
    http://ftp.jaist.ac.jp/pub/raspberrypi/raspios_full_armhf/images/
  デスクトップ環境 + 公式おすすめのソフトウェア
 
・Raspberry Pi OS with desktop
    http://ftp.jaist.ac.jp/pub/raspberrypi/raspios_armhf/images/
   デスクトップ環境
 
・Raspberry Pi OS Lite
    http://ftp.jaist.ac.jp/pub/raspberrypi/raspios_lite_armhf/images/
   デスクトップ環境 (X Window)  なし
 
今回は、"Raspberry Pi OS Lite" を使用。

(2) SDカードをフォーマット

SDカードを "SDFormatter" で 上書きフォーマット。

(3) OS を SDカードに書き込み

ダウンロードしたファイル を SD に書き込む。
書き込みには、balenaEtcher を使用した。
balenaEtcher は、.zip ファイルのまま書き込める。

(4) SSH ファイル を SDカードに書き込み

空のSSH ファイルを SDカードの boot ディレクトリに作成する。
Windows の エクスプローラで SDカードを開くと boot ディレクトリが表示される。
ここに、右クリックメニュー から 新規作成 > テキスト文書 を選択し、
ファイル名を SSH に変更する。 (拡張子は無し。中身は不要。ファイルサイズ 0 )

(5) wpa_supplicant.conf ファイルを SDカードに書き込み

以下の内容のファイルを SDカードの boot ディレクトリに作成する。
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
country=JP

network={
  ssid="[SSID]"
  psk="[パスフレーズ]"
  key_mgmt=WPA-PSK
  scan_ssid=1
}
[SSID], [パスフレーズ] は、各自の環境に合わせた値を設定。
"scan_ssid=1" は、SSID を非公開にしている場合に必要。

(6) Power ON

Raspberry Pi に SDカードを挿入して電源を接続し、電源onする。

(7) SSH でLOGIN

raspberry pi に SSH で LOGIN する。
IPアドレスは DHCP で割り当てられた IP アドレスで 立ち上がるため、IPアドレスは推定で指定する。
 NetEnum 等で ネットワーク上に存在する IPアドレス (ping の通ったアドレス)  を調べ、アタリをつける。
SSH 接続時の初期値は  ID : pi,  パスワード : raspberry。
SSH 接続は、Windows 上 の端末から、例えば 以下の様に 行う。

ssh pi@192.168.1.131

(7) 初期設定

raspi-config で ロケール等の 初期設定を行う。

sudo raspi-config

で、ラズベリーパイの設定を行う。
  • raspi-config の アップデート
     8 Update  を選択して Return
    で raspi-connfig 自体の アップデートを行う
  • ロケール設定
    5 Localisation Options を選択して Return。
    L1 Locale  を選択して Return。
    ja_JP.EUC-JP EUC-JP , ja_JP.UTF-8 UTF-8 で スペースキーを押下して '*' を付け、リターンキーを押下。
  • タイムゾーン設定
    5 Localisation Options を選択して Return。
    L2 Timezone  を選択して Return。
    アジア を選択してリターンキーを押下後、東京を選択してリターンキーを押下。
  • WLAN Country 設定
    5 Localisation Options を選択して Return。
    L4 WLAN Country  を選択して Return。
    JP Japan を選択してリターンキーを押下。

    Finish  を選択して Return で リブートする。

(8)ユーザ追加/パスワード設定

  1. root のパスワードを設定
    sudo passwd root
    で、root の パスワードを 設定する。
  2. 新規ユーザを設定
    通常使用するユーザを追加する。
    sudo adduser <新規ユーザ名>
    でユーザを追加する。
  3. 追加したユーザのグループを pi と同じグループにする
    pi と同じグループとする為、pi のグループを表示する。
    groups pi
    でグループが表示される。
    sudo usermod -G <pi の グループ> <新規ユーザ名>
    で、グループを追加する。
     (pi のグループは、',' 区切りで pi,adm,…… の様に 列挙する )
  4. pi ユーザのパスワードを変更する。
    piユーザのパスワードをデフォルトから変えておく。
    passwd
    で新しいパスワードを入力する。
  5. pi ユーザをリネームする。
    pi での接続を終了し、追加した新規ユーザで SSH 接続しなおす。
    ユーザ名 pi は、default のユーザ名の為、セキュリティ観点からリネームする。
    sudo usermod -l <新ユーザ名> pi

  

(9) パッケージ更新

sudo apt update
で、パッケージ管理ツールをアップデートする。
 (パッケージリストの更新)

sudo apt upgrade
で、アップグレードをする。(インストールされてるパッケージの更新)

(10) IPアドレス固定

/etc/dhcpcd.conf に以下を追記して IPアドレスを固定。
 ( /etc/dhcpcd.conf 内に 記述例があるので、それを参考に記述 )
sudo vi /etc/dhcpcd.conf
 
 

interface wlan0
static ip_address=***.***.***.***/24        // IPアドレスを指定する
static routers=***.***.***.***              // ルーターのIPアドレスを指定する
static domain_name_servers=***.***.***.***  // DNS の IPアドレスを指定する

設定後、
sudo reboot
でリブートし、設定した IPアドレスで接続できることを確認。 

(11) ホスト名変更

/etc/hostname と /etc/hosts に記載されている名前を変更し、リブートする。

sudo vi /etc/hostname
sudo vi /etc/hosts

で、それぞれ raspberrypi と書かれたところを 新しいホスト名に変更。
その後、

sudo reboot

でリブート。
この時、
sudo: ホスト raspberrypi の名前解決ができません: ホスト名にアドレスが割り当てられていません
のメッセージが発生するが、リブートする。

リブート後は、新しいホスト名となる。 

 

 

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